ADempiereの特徴

ADempiereには、以下の3点の特徴があります。
1.ライセンス料が無料
2.高機能
3.カスタマイズが容易

1.ライセンス料が無料
ADempiereのソースコードはGPL(GNU General Public License)で公開されています。
ソースコードは、sourceforge.netから入手できます。
http://sourceforge.net/projects/adempiere/
また、日本語翻訳済みのファイルは、vectorで公開しています。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se441673.html
商用のERPパッケージは、中小企業を対象としたものでも数百万円から数千万円以上することがありますが、
ADempiereは無料で全機能を試すことができ、導入した後もライセンス料を支払う必要はありません。
ノウハウがあれば導入企業が独自にカスタマイズすることも可能です。

2.高機能
ADempiereは、取引先管理、製品品目管理、購買管理、販売管理、在庫管理など
企業の業務を総合的に管理するための機能を持っています。
機能の概要については、このサイトの「ADempiereの機能」に記述したのでご覧ください。
http://www.adempiere.jp/erp_functionality/

Googleで”オープンソース ERP”と検索すると、
CompiereというオープンソースERPに関するページがヒットすると思います。
Compiereは、ADempiereの基になったソフトウェアで、知名度や導入実績では世界で最も高いですが、
現在、有償版としてStandard Edition, Professional Edition, Enterprise Editionをリリースしていて、
無償のCommunity Editionでは、ウェブベースのユーザーインターフェイスが含まれないなど、
機能に制限があります。
ADempiereは、ウェブユーザーインターフェイスも無償で提供されていて、
Oracle XEとPostgreSQLへの対応など、Compiereには無い機能も実装されています。
Adempiereは、世界で最も高機能なオープンソースERPのひとつと言ってもよいのではないかと思います。

3.カスタマイズが容易
ADempiereは、Application Dictionaryという独自のフレームワークを使って構築されています。
Application Dictionaryでは、画面に追加の入力項目を増やしたい時でも、
ほとんどソースコードを編集することなく、DBの値の追加だけで対応できます。
また、画面上のボタンを押した時の処理もADempiereのフレームワークを使って記述すると、効率的に作成することができます。
ログインユーザーの作成や、ユーザーごとの権限設定も標準で実装されています。
ADempiereは、JavaクライアントとZK Webユーザーインターフェイスのどちらからでも
利用(アクセス)できて、Application Dictionaryで設定した内容は、一度設定すれば両方の画面に反映されます。
このような仕組みがあるため、ADempiereは、比較的容易にカスタマイズすることができます。

Compiereとの関係(違い)について

ADempiereは、Compiereがベンチャーキャピタルから出資を受けて、商用ソフトに近い形で
プロジェクトを運営していて、コミュニティ(Compiere社以外の開発者)が作成した機能を
反映してもらえないなどの不満があったことが原因で、Compiereから分岐しました。

Compiereから分岐した後に追加された機能として、
・Oracle XE(express edition)に対応(Compiereは、Oracle XEで動かすには、専用のスクリプトを実行する必要があります)
・PostgreSQLに対応(安定版がリリースされています)
・オープンソースのAjaxフレームワーク、ZKを使った、ブラウザから使えるユーザーインターフェイス
・バグ修正および小規模な機能の実装(プロジェクトのBug Trackerで1500件以上の修正)
http://sourceforge.net/tracker/?group_id=176962
・MRP(生産管理)、Payroll(給与管理)、Fixed Asset(固定資産)管理の機能の追加(アルファ版)
などがあります。

ADempiereの機能

ADempiere ERP+CRMには、以下のような機能があります。

・取引先管理
仕入先、顧客(販売先)、従業員の3つを「取引先」として、登録・管理することができます。
各取引先の与信情報を、販売管理、購買管理の機能と連動して管理することができます。

・購買管理
商品の見積、発注、仕入(受入)などを管理することができます。
発注や仕入の状態により在庫情報が自動で更新されます。
各データを完了状態にすると、仕訳データを送信することができます。
また、製品、取引先、日付等を条件にして売上高等のレポートを生成することもできます。

・販売管理
商品の受注、在庫の予約(引当)、出荷、請求などの管理をすることができます。
購買管理と同様に、仕訳データの送信やレポートの生成ができます。

・製品管理
材料を含む、取り扱っている製品を登録・管理することが出来ます。

・在庫管理
製品の受入による在庫の増加、
出荷による在庫の減少などをシステムで管理することが出来ます。

・レポート出力
ADempiereに登録したデータをレポートとして出力することが出来ます。
レポートにはADempiere独自のレポート機能とJasperReportsを使ったレポート機能があります。
JasperReportsを使ったレポート機能では、iReportsというGUIツールを使ってレポートのフォーマットを作成できます。

・財務諸表の出力
記録した仕入、販売などのデータを基にして貸借対照表と損益計算書を
出力することが出来ます。

・多言語対応、複数通貨対応
ログイン時に表示言語を選択することができます。通貨の変換レートを設定すれば、複数の通貨で表示を行うことが出来ます。

・ウェブベースのユーザーインターフェイス
ZKというajaxフレームワークを使った、ブラウザからアクセスできるUI(ユーザーインターフェース)を利用することが出来ます。
既存のJavaベースクライアントとほぼ同等の機能があります。
JavaベースクライアントとZK Web UIのどちらも、複数の人が同時にデータ入力などの作業することが出来ます。

ADempiereコミュニティのメンバーが運営しているサイトでzk WebUIを試すことができます。
http://www.testadempiere.com/webui/
ログインID/パスワードは、
GardenAdmin/GardenAdmin
です。
(毎日最新版のWebUIに更新しているため、メンテナンス中でアクセスできないことがあります)

☆バージョン354aでアルファ版として公開されている機能☆
・POS(position of sales)機能
Posterita

・MRP(資材所要量計画)機能
Libero MRP

・給与管理機能
Libero HR